メルマガの補足の図です。
安倍っち辞任で国会は騒然としていますが、みなさんは浮き足立たずに楽しく読んでいってください(爆)。
←右の図は、一辺の長さが1の正方形です。
なので、この正方形の面積は1ですね(1×1=1)。
では、面積2分の1って、どこになりますか?色で塗ってみましょう。
この図で、面積「1/2」は、全体の面積の半分にあたります。なので、この正方形の下側半分の黄緑色の領域で表わされます。
では、面積4分の1はどこでしょう?
「1/4」は、「1/2」の半分なので、左上のオレンジ色の領域となりますね。
同じようにして、どんどん半分にしていくと「1/8」「1/16」「1/32」が得られます。
この半分がずーっと続いていくと、どうなるか、この図をみたらもうお分かりですね。この正方形が埋め尽くされていきます。なので、直感的には無限等比級数

の和は「1」になることがわかります。
一般的に無限等比級数は

と表わされます。ここでこの両辺にAをかけてみましょう。

となりますね。じゃあ、(1)から(2)を引いてみましょう!

となるわけです。
なので、

のとき、

となります。また、0.999…は、

となり、どちらも「1」に等しくなります。
さて、この無限等比級数を少し変えてみましょう。

これは、さっきの無限等比級数に1を加えたものです。ちなみにこの「1」は「A
0」のことです。なので、Aの0乗から足していくような無限等比級数となります。
同じように両辺にAをかけてみましょう。

となるので、またまた同じように(3)から(4)を引いてください。すると、答えは、

となります。上の無限等比級数と比べると、分子のAがなくなっています。経済学では、一般的にこれを「乗数」と呼びます。
乗数が使われる例として、阪神優勝の経済効果を考えてみましょう。
阪神タイガースが優勝すると、阪神グッズが売れ、飲食店が儲かり、デパート優勝記念がセールを行います。
つまり、阪神優勝で追加的な消費が生まれます。
例えば、阪神優勝で、飲食店の消費が1億円増加したとしましょう。
飲食店は、阪神優勝で1億円の所得が増加したことを意味しますから、飲食店の関係者が消費を増やします。
飲食店関係者は、増えた所得1億円のうち、仮に半分を消費に回すとすると、2次的に5000万円の消費が増えたことになります。
これは、飲食店関係者がお金を使った先の所得が合計で5000万円増加することを意味します。
5000万円の内、半分を消費に回すとすると、3次的に5000×0.5=2500万円の消費が増えたことになります。
これが4次産業、5次産業とどんどん続いていきます。すると、タイガース優勝で1億円の消費が増加した結果、波及効果の合計は
1億+1億×0.5+1億×0.5
2+…
=1億×(1+0.5+0.5
2+0.5
3+…)
となりますね。
この答えは(1/1-0.5)つまり、1/0.5=2となります。
よって、この場合、増えた所得の半分を消費に回すと考えると、阪神優勝で1億円の消費が増えると、全体で2億円の経済効果となってあらわれるというわけです。
政府が経済対策を行うときも同じです。政府が公共事業や減税などの財政政策を行ったとき、仮に1兆円の財政政策を行えば、その経済効果は波及効果を考えると1兆円以上、具体的には「1兆×乗数」円の効果になるというわけです。
ここでは増えた所得の半分、つまり50%を消費に回すとしましたが、一般的に所得が増えたときにどのくらい消費に回すかは、限界消費性向という値を使います。